読了

ラノベをいっぱい読んだのよ。 会社の先輩が紹介してくれた活字属性の方と、オススメ本を交換中。 谷川流 涼宮ハルヒの憂鬱 あらゆる意味で初ハルヒにも関わらず、キャラ把握にほぼブレがないことに驚愕。 キョンがひどい・・・というのが主な私の感想です。…

上杉那郎 おもいで屋 過去は帰られなかったけど両親との思い出はずっと心の中に。 ってな結論に持っていくには岩野のやったことはシャレにならん。 過去が変えられないのは読んでるほうだって予想済みとはいえ、 もっと上手いこと「変えられない」ことにでき…

松本清張傑作選 憑かれし者ども 桐野夏生オリジナルセレクション 最近読書傾向が迷走しているのは、図書館でこれ!って本を見つけられないからです。 ま〜読めないことはないだろということでチョイス。 短編〜中篇だと転落が突然すぎて結構置いてけぼり・・…

あかいろの童話集 アンドルー・ラング世界童話集 第2巻 成功するのは3回目。試練の回数は3回。 姉妹はまれに2人ってこともあるけど、兄妹姉妹の人数は3人で主役は末っ子(3人目)。 とにかく「3」なのです。

植松三十里 めのと 浅井家三姉妹の乳母視点から見た戦国末期のおはなし。 基本長女(淀君)寄りかな。 あまり話しを広げないで、三姉妹と乳母の縁者を丁寧に書いていて好感触でした。 最終的に三女が子沢山でちゃっかり旦那が2代将軍なあたりが、 このとこ…

宮沢周 アンシーズ3 刀侠戦姫飛恋録 これがデビュー作ということで、不安に思わないでもなかったんですが予想外に妥当な着地。 「男を抜く」っていうアイディアは秀逸だったと思うけど、 何と戦うか何のために戦うかって骨組みまでは作りこめてなかった感じ…

佐藤友哉 デンデラ 姥捨て山に捨てられた老婆たちが作ったあらゆることに困窮した集落で起こる、 派閥争いに疫病に飢え、そして襲来した熊との戦いの物語。 何もかもをすり減らし磨耗させてしまう、貧しさに震え上がりました。 あらすじを端的にまとめると「…

仁木英之 千里伝 五嶽真形図 惜しい。お膳立ては完ぺきなのになんだかいまひとつ。 独善的だった千里が善意によって他者を許容する大切さに気付くのは素晴らしかったんですけど、 その気付きこそがクライマックス・・・ 気付いたことによって戦いに白黒つけ…

あおいろの童話集 アンドルー・ラング世界童話集 第1巻 借りたい本が見つからず、装丁が綺麗な新しい本だったので借りてしまった。 乗りかかった船なので全集制覇を目指してみようと思います。 この話はあのパターンですね・・・ってのが読んでてわかるわけ…

上橋菜穂子 獣の奏者IV 完結編 前のめりの勢いで引き込まれて読了。 おもしろかったよー!!(じたばた) これは是非子どもに読ませたい1冊ですね。 エリンの探究心に若干引いてしまうのは、私が文系だからなのかしら。

獣の奏者III 探求編 おーもーしーろーいーよー!! 止むを得ない状況とはいえ、貪欲に知識を探求するエリンがたまに怖い。 知らないままでいいこともあるだろうと思ってしまうのは、弱さなのかなぁ。

あさのあつこ 木練柿 全く危なげのない面白さ。 薄氷を踏むようにして日常を生きる清之介の姿はしんと心に響きます。 皮肉な目でそれを眺め痛烈な皮肉をぶつけながらも、 清之介と関わることをやめられない信次郎の切れすぎる頭が可哀相になったり。 馴れ合…

真梨幸子 女ともだち 「女ともだち」というタイトルから、水面下で行われるルール無用の女のタイマンバトル。 いうなれば週末婚的なものを想像してしまっていたのですが、冒頭で殺人事件が発生。 被害者女性の1人はグロテスクですね。わかります。って感じ…

恩田陸 私の家ではなにも起こらない あ〜いつもどおり可もなく不可もなく・・・と思いながら読み進めて行ったら、 短く積み重ねた話が響き合って不思議な余韻が残る読後感でした。 死に対する観念はネクロポリスなんかと通じ合ってて、一貫してます。 同じよ…

長谷敏司 円環少女11 新世界の門 相変わらずなんですが仁にもきずなにもこれぽっちも共感できません。 九位にトドメを刺さないとか、わかっちゃいたけどうんざりしました。 逃走する気がしてしかたない。リスク管理できてねーデスヨ。 きずなはきずなでギ…

真梨幸子 殺人鬼フジコの衝動 読んでる本のせいで日常生活で欝状態になったのは久しぶりでした。 桐野夏生のグロテスク以来でございます。 お腹一杯で読み終わったら、最後のオチもピリリと効いて素晴らしかった。

弘也英明 厭犬伝 ・・・で?という感じ。 命を懸けた勝負に挑んで紙一重で主人公が生き残るのは結構なんですけど、 主人公の出生の謎とかそういうのを全然説明してくれないんですよ。 説明してくれないくせに中途半端に書いてあるわけで。 投げっぱなしで、…

桜庭一樹 製鉄天使 暴走族という文化の終焉と尾崎豊の死は重なっているとなんとなく思う。 最後めちゃくちゃなんだけど、めちゃくちゃなのが良かった。 つまんない終わり方をしちゃいけないのだ。だってフィクションだからね。 青春が終わるのは取り返しのつ…

トーベ・ヤンソン ムーミン童話全集3 ムーミンパパの思い出 お互いに、できるだけ遠く離れて住むんだぜ@ヨクサル。 あれ・・・? ミィとスナフキンって異父姉妹です??? ムーミンパパが自分で思ってるほど大したことないムーミンであることは、 子どもに…

秋梨惟喬 もろこし銀侠伝 短編集とはいえ、 公英が雲游の跡を継ぐまでの時系列に沿って進むのかと思いきや、時系列飛びまくり。 主役は公英と雲游と入れ替わりで、 若かりし頃の雲游が出てきたと思ったら、 跡を継いだ後とおぼしき公英はもうおばあちゃんだ…

小島達也 ベンハムの独楽 ふつー・・・ですよ・・・? 帯が煽りすぎだよこれ! めっちゃハードル上がったもん。

三浦しをん 神去なあなあ日常 しをんさんの業界モノは鉄板だな! 「風が強く吹いている」の箱根駅伝、「仏果を得ず」の文楽、に続いて今度は林業。 最初逃亡を企てるほど嫌がっていた主人公が、 山の奥深さを知り仕事のやりがいを感じていく姿を四季を通して…

あさのあつこ ガールズ・ストーリー おいち不思議がたり 面白かったんですが、これは児童文学で発表すべきコンテンツだと思った。 小学校高学年くらいの子にはとてもいいと思う。 一般向けにしちゃ歯ごたえが足りないぜー。

トーベ・ヤンソン ムーミン童話全集2 楽しいムーミン一家 スナフキンが行っちゃった! 旅立ったスナフキンの解き放たれぶりに、 ムーミンが裏切られたかのような寂しさを感じるけれど、 スナフキンはムーミンにだけサヨナラを言うんだもんね。 トフスランと…

川上弘美 ハヅキさんのこと こういう本の良さを説明するのは難しい。 とにかく読んでもらうしかないかなって思ってしまう。 淡々とした日常にひっそりと息づく物語ともいえないささやかな物語たち。 こういうのがブンガクってもんなんだろうなぁ。

三田誠 レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い 成長したオルト君いい! すごくいい!! 妖精眼の力でルール無用の存在だったイツキが、 魔法使いたる覚悟と力を身につけたことでようやく共感できた気がします。 オピオンの謎もゆるりと解けそうですね〜。続きが…

恩田陸 6月の夜と昼のあわいに 雰囲気短編集。恩田さんにしては結構不親切な感じ? ぼんやり読んでるからだめなのかな。。。 人類を救うはずだった子どもが周囲を取り巻く人間(主に母親の)の無関心さによって、 才能を伸ばしてもらうどころか取りこぼされ…

トーベ・ヤンソン ムーミン童話全集1 ムーミン谷の彗星(スニフの)尻尾は焼いちゃえよと言い放つ、スナフキン萌。 私はムーミンのことこれっぽっちも知りもしないのに、 雰囲気と見た目でスナフキン押しだったのですが、 スニフにめちゃくちゃ親近感を抱い…

浅田次郎 沙高楼綺譚 地位も名誉もある人々が夜な夜な集まって心の奥底に隠した秘密を語る。 嘘と他言は厳禁の夜会を舞台にしたちょっと不思議で怖い話しの短編集。 それでも、ありがちにならないところは流石。

森谷明子 千年の黙―異本源氏物語 2段組みなので身構えていたのですが、あっさり読了。 この方とは相性いいかもしれません。 あてきと岩丸の幼い恋が叶ったのは純粋に嬉しかったんだけど、 岩丸が密かに彰子のことを想っていたと知っているのはほろ苦いなー…