読了

宮沢周 アンシーズ〈2〉刀侠戦姫言想録 続編出てよかったなぁ。 前作より戦う理由も明確になったし、よかったんじゃないでしょうか。 後天的女子、先天的女子、入り乱れてますが、 気が付けば主人公がハーレム状態というのは非常に興味深いなぁ。 というか、…

新城カズマ 15×24 link One〜Six 今年のラノベ納めはこれでした! 最後はなんかすっちゃかめっちゃかになってしまった感がありますが、 どうにかこうにか風呂敷畳めたんじゃないかと。 なによりこの刊行スピード! 物語の時系列に添うような形で年末にその結…

森谷明子 葛野盛衰記 読みにくいかなと思いきや、読み始めたら一気でした。 もうちょい薀蓄が欲しかった気もしますが、これはこれで全然。 歴史の流れを川岸から物寂しく眺める心地。 装丁がすごくきれいな本でした。

荒川弘 鋼の錬金術師24 人柱となる人々が攫われる中、無視される大佐が私は好きだ。

古橋秀之 龍盤七朝 ケルベロス 壱 ラスボス強すぎないですかー!? 出だしの時点で手負いになってしまった3人で勝てる気がしないのですが・・・ しかし地べたを這いずることに慣れかけた2人が、 結果的にお互いにお互いの救い手となることで再び立ち上がる…

森見登美彦 宵山万華鏡 本当に祭りで迷子になってしまったかのような読後感でした。 短編集なんですけど、 ある作品では作成過程を語る作り物の不思議だったはずのものが、 ある作品では作り物ではないホンモノの不思議とし登場するので、 読んでると何が本…

三田誠 イスカリオテ IV 番外編を集めた短編集で、でも次への前フリもあるぜ!な内容。 ノウェムとイザヤが絆を深めていく様にほんわか。 しかし前フリの内容を鑑みるに、次はそんなこといってられないような展開になりそうだなー。 イスカリオテの設定が面…

加藤実秋 インディゴの夜 年明けからの派手な展開を小耳に挟み、早速手を出してみました。 こーれーはー上手くいったらものすごい面白いんじゃない!? 徳山のアニキとかとべさまは配役逆のほうがしっくりくるような気がしますが。 ホタルノヒカリが未だにト…

上橋菜穂子 獣の奏者 II 王獣編 非常に読み応えのある良い児童文学でした。 終わり方もすごくいい・・・続きがあるの知ってるんですが。 気になることは多々あって後ろ髪引かれるけどだがそこがいいっていうか、 叶わないとわかっていても希望を信じたいと願…

石田衣良 ドラゴン・ティアーズ─龍涙 池袋ウエストゲートパークIX なんとなーく図書館に行ったら借りられるもんなんですが、 今回は出会うのに時間がかかったIWGPの新刊です。 かつての勢いはないけど予定調和を楽しむぜと思っている私ですが、 今回はもう終…

冲方丁 テスタメントシュピーゲル 1 今回は読むのしんどかったー。 「3人で1頭の獣」だったケルベロス遊撃小隊が、今回はそれぞれ完全なる単独行動。 それぞれがたった1人で、過去と向き合い戦うことになって、読んでいて本当につらかった。 涼月の受験の…

天野純希 青嵐の譜 デビュー作はなんか物足りないなって感じだったのですが、 今回はぱっと文句が思いつかないくらいの出来でした。 デビュー作と比べると2作目の伸びはすさまじいです。 絵師になれずに流されるままに敵国の軍人になっちゃう二郎と、 必死…

西尾維新 偽物語 下 末の妹月火の話しかと思いきや、お兄ちゃん出ずっぱり。 火憐の時は火憐が結構活躍したような気がするんですが、 月火寝てただけなんじゃ・・・? 火憐が動とすると月火は静で、 どっちに興味あるかっていったら月火だったので少々残念。…

上橋菜穂子 獣の奏者 I 闘蛇編 図書館でたまたま見つけたので何の気なしに借りてみたのですが、 今続きが読みたくて大変なことになっている・・・!! 守り人シリーズはなんかピンとこなかったんで、ナメてました。 非凡な才能を持った子どもが善意の大人た…

ステファニー メイヤー トワイライトI 上・下 エドワードとベラがくっつくまでが大変にダルかったですが、 くっついて後の追跡者との戦いは一気に話が動いて面白かったです。 ヒロインが最終的に頭蓋骨にヒビ、肋骨と足骨折という怪我をしたことに、 文化の…

坂東眞砂子 鬼に喰われた女―今昔千年物語 盗賊の女統領の純愛の話しが好きだった。 女から与えられる苦痛(ここがすごく・・・SMです。平安時代なのに)に、 男が耐えられるかでその人の器を愛を量り、男が見事それに応えてみせるお話。 ガチの長編書く人…

誉田哲也 武士道エイティーン 早苗と香織の決着はすっきりしないものだったけれど、 白黒はっきりつかなかったからこそずーっと続いていく感じがして、 良い決着だったのではないかと思います。 展開に特に不満は感じなかったのですが、 決着が霞む勢いで挿…

よしながふみ きのう何食べた? 3 今回の巻は地味にへヴィーな話ばっかだったような。 入院費のくだりなどは他人事とは思えないボディーブロー。 まあ突き詰めて考えたら鬱々とすることは盛りだくさんだけど、 とりあえずきちんとご飯を作って食べることが…

五條瑛 愛罪―Uxoricide 気がつけばもう「U」まで! 買ったきり放置していたのですが読み出したらあっという間。さすがです。 ここにきて阿片とか言い出すとは思わなかった。 これはファービーも無害であるはずはなくないか??? あまり状況を把握していると…

冲方丁 ストーム・ブリング・ワールド2 すっごくおもしろかったです! アーティにセプターとしての力はないものと思っていたのですが、 特殊すぎて正しく導かれなかっただけなんですね。 アーティとリェロンの2人はすごく可愛い。 リェロンがカルドの組み…

梨屋アリエ スノウ・ティアーズ もろもろのディティールは極めてファンシーにも関わらず、 話の筋は全く情け容赦のない内容でなんか面白い読後感でした。 いや本当にさー・・・メルヘン電波ならラブストーリーかと思ったら、 例によって主人公に自覚はないが…

宮沢周 アンシーズ―刀侠戦姫血風録 まだちょっと残ってるんですが、フライングで。 これもう着想が秀逸! これに尽きる。 なんで購入に到ったかというと、ちらっと設定知っただけで読みたくなっちゃったからだもんね。 デビュー作なのかな? やっぱり地の文…

新津きよみ ママの友達 不登校、モラハラ、未婚の母、弟の嫁との軋轢、その嫁の不妊治療、中学校時代の友人の変死、とテンコ盛り。 どれにつっこんでいっても面白くなりそうだったんですが、さら〜っと流してキレイに終わってしまいました。 ちょっと物足り…

成田良悟 デュラララ!! 1〜2 ラノベは出来の如何とともにフィーリングが合うかってのが重要だと思うわけです。 1巻読んだ時点では合わないかも・・・と思ったのですが、 2巻を読み始めたらばっちり適応してしまいました。 中二病風味のラノベ版IWGP…

奥田英朗 オリンピックの身代金 2段組みで読みごたえありました。 秋田の貧しい農村の白い鴉なインテリ東大生と、 空襲で家族を失ったスリのオッサンの「オレたちに明日はない」。 国男の憤りは現代でも地方の人は少なからず感じるところじゃないかな。 こ…

よしながふみ 大奥5 家光って本当にいろいろ大変だった人だけど、有功がいたという1点においては幸せだったのかも。 その後の将軍の孤独なこと・・・ 綱吉の捨てられた子どもみたいな寂しさは誰にもどうすることもできないんだよなー。

柴田よしき 小袖日記 ものすごく楽しく読めました。 源氏を無視して女子かしまし物語的に読み解く限りにおいて、源氏物語はやっぱり嫌いじゃない。 雑誌連載作なので、章ごとに状況説明を繰り返すのが若干鬱陶しかったかな。 声関係を嗜むべく月刊光源氏図鑑…

佐藤亜紀 激しく、速やかな死 たいしてボリュームのない短編集なのにめっっっちゃ時間掛かった!! というのも私のオツムが足りないせいですね。 各話で歴史上の人物を題材にしていて、 知識があればそれが誰か自明なんだろうけど全くわからず。 楽しむため…

冲方丁 ストーム・ブリング・ワールド1 おっもしろーい! 早く続きが読みたいよぉぉぉ!! 冲方さんの作品っていっつも女の子が強くて、 男の子はぽやんとして優しいってのがデフォだよなぁ。 たまには逆を読んでみたいなぁ。

瀬川深 チューバは歌う いい本読んだ!って感じです。 津村記久子さんと受ける印象が似てるんですが、 淡く控えめな希望が匂いたつのを感じることができて、 それが読むための確かな推進力になる感じ。 表題作ではないのですが、最後の短編すごくいい。