仁木英之 千里伝 五嶽真形図
惜しい。お膳立ては完ぺきなのになんだかいまひとつ。
独善的だった千里が善意によって他者を許容する大切さに気付くのは素晴らしかったんですけど、
その気付きこそがクライマックス・・・
気付いたことによって戦いに白黒つけるのは不可能になっちゃったから、
最後の戦いもカタルシスがないといういかんともしがたい状態。
反発しあってた仲間といずれ友情を育むことになるってのは察しがつきましたが、
その経緯になんか全然説得力がいかないのも残念でした。