天野純希 青嵐の譜
デビュー作はなんか物足りないなって感じだったのですが、
今回はぱっと文句が思いつかないくらいの出来でした。
デビュー作と比べると2作目の伸びはすさまじいです。
絵師になれずに流されるままに敵国の軍人になっちゃう二郎と、
必死で生き延びた結果戦にとりつかれたようになってしまった宗三郎。
2人に訪れた結末が安易な死でないところもまたよかったです。
麗花と二郎が再会し希望のあるラストを迎えた一方で、
宗三郎に救いがなさすぎるのがちょっと気になりました。
そこが宗三郎のカッコよさなのかもしれないんですけど。