魔法少女まどか☆マギカ 始まりの物語・永遠の物語


有料チャンネルの無料放送で2話くらいさらっと見て、
2話見ただけでかなり堪えたのでそのままにしてありました。
私はある種設定フェチみたいなところがあるので、
ものすごく興味はあるんだけど、
全話を踏破する根性出せるかなと足踏みしていたところで、
願ったり叶ったりな映画化でした。


魔法少女の仕組みの時点でソウルジェムが濁るだろう、女子は。
社会的な意味での「女」の老化の隠喩に思えてしまうんですけども。
少女じゃなくなれば一足飛びに「魔女」って、んな馬鹿な。


マミさんはなんかエロかった。
一緒に戦ってくれるの?って涙したところは年相応で可愛かったなぁ。
ほむらや杏子、トドメにさやかと魔法少女の業背負いまくりな面子の中、
一人だけ言わぬが花の優しい存在。イイと思います!
彼女の正義は結構了見狭そうな感じがしたので、
ほむらちゃんループの世界で「死ぬしかないじゃない!!」
ってキレたところが実は一番好ましかった。


まどかの決断できなさに非常に共感できてしまいまして・・・。
自分が魔法少女になればいいのは分かってるけど怖い! できない!!
てなことを絶えずエクスキューズしてくるし、それはもっともなんで。


なんでこの子は中学生にして、
「ものの数にも入らない私」なんて諦観に到ってしまったのか。。
まどかの願いは愛されて育った子どもだなって感じがするんだけど、
まどかの自己認識は愛されて育った子どもにしては何か・・・
結局、ほむらの祈りもお母さんの願いもまどかには届いてないんだよね。


ほむほむは・・・真面目な子って怖いね・・・
それもうほぼテロリストです!!とブルブルしました。
まどかの最後の願いで最終的に報われちゃったかな。という感じがする。
ほむらの願いからはかけ離れているし、
ほむらの献身に釣り合うとは思えないんで、
永遠の片思いは揺るがないんだけど。
誰にも等しく優しいまどかからの、
ほんの少しだけの特別は貰えたよね。


さやかはねー・・・嫌いな人の方が多い気がするんだけど、
さやかの絶望=まどか☆マギカに思える。私には。
魔法少女というシステムの暗部も、
さやかのエピソードに沿って明かされていくわけだし。
「君が投げ捨てちゃったじゃないか」の戦慄ときたら!
「私ってほんと馬鹿」の不可逆の絶望ときたら!!


ともかくも。
さやかのエピソードが、決まりすぎたプロレス技みたいで我を失ってしまった。
翌日ローソンに行って、要りもしないクリアファイル貰ってくるくらいには。
たった1つの願いを他人のために使ってしまう意味を考えない浅はかさも、
見返りを求めずにはいられない自分に絶望してしまう潔癖さも、
視野狭窄気味なひたむきさを肯定して愛でてあげたいじゃない!


杏子は「一人ぼっちはさみしいもんな」って台詞がすべてだなー。


で、大丈夫なんですか? 続き作るとか!?