しみじみ日本・乃木大将@りゅーとぴあ


今年前半のこの劇場の通し券を購入していて、
通し券買ってなかったら見に行ったかどうか微妙。
みたいな公演だったんですが、ものすごい衝撃を受けました。


初いのうえひさし脚本作品だったわけですが、
なんとなくの食わず嫌いでいたことを猛省いたしました。
物語が先に進むをじっと待つ、我慢の時間が一切ないんですわ〜・・・
物語のために台詞があるんじゃなくて、台詞自体がもう楽しいの!
前回の「百年の秘密」がへヴィー級の我慢の演劇だったこともあって、
落差に戸惑いつつひたすら楽しく観劇させていただきました。
特に面白かったのが宝塚パロ!
小学生のころ宝塚ごっこしたよなぁと懐かしく(笑


要約すると連隊旗の権威を高めるために利用される形になった、
乃木大将の軍人としての歩みと言うことになると思うんですが、
悲しくしようと思えば幾らでも悲しくできそうな話なのに、
見てる最中はほぼ笑いっぱなしで種類としては喜劇だと思う。
でも、終わってからゆっくりしんみり悲しくなるのです。
キャストの方々も上手い人ばっかりだったんですが、
とにかく脚本が素晴らしいということがよくわかる舞台でした。


通し券で「薮原検校」も見る予定だったんですが、
うっかりテニミュとダブルブッキングしてしまい、
薮原検校の方を諦めたんですが、
今! まさに! ダブルブッキングした自分が猛烈に残念!!


杜夫さんは体調を崩されていたそうで、
カーテンコールを終えると同時にハケて行ってしまわれた。
鋼太郎さんとユニゾンで台詞言うところとか完全に負けてたし、
あまり覇気がないような気がしていたので、納得というか。
鋼太郎さんはいつもの鋼太郎さん。
鋼太郎さんの舞台上でのカッコよさというのは、
筆舌に尽くしがたいものがありますよね(ため息)。


世界史選択なもんで、
新撰組は多少なりともたしなんでいるものの、
幕末〜近代の日本史にめっきり弱いのですが、
何か見つくろって読んでみるかな〜という気になりました。