劇団☆新感線2012年春興行 いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』@青山劇場 マチネ


今まで一度も出たことがないような良席でございました。
みんなスニーカー履いてんだねーと足元再発見してみたり、
藤原さんのヅラがずれてハラハラしてみたり、
泡が飛んできたり花弁飛んできたり、すごく楽しかったです。
ファンクラブの神様ありがとう!!


藤原さんももうベテランといったら言い過ぎですが、
舞台キャリア的にはもう若手ではないわけで、
そういう意味でのフレッシュ感のなさに加えて、
舞台上での安定感が揺るぎないレベルで、
どうにかしてくれそうな頼りがいに満ち満ちていた。
永作さんも華奢すぎて子どもみたいに見えるしで、
2人の組み合わせに禁断感がなかったんですよね。
お似合いのカップルじゃね・・・?みたいな。
明らかになった時点で大興奮な設定だったんだけど、
こんだけ美味しい設定でそこはちょっと残念だったかなーと。
前日にロミオ&ジュリエット見たばかりだったから、
これが春馬さんかたけさんだったら、
その禁断感はいかばかりか・・・!なんて思ってしまった。
事務所NGが出そうな気がしないでもないですが。


前半のグイグイ引っ張られる感じときたら、そりゃもうすごかった。
最後すっちゃかめっちゃかになってしまった感は否めないですが、
もう前半の疾走感だけでもうお腹一杯でお釣りがくるくらい。
これだけ没頭したの久しぶりで、久々当たり引いたなと確信いたしました。
二幕開けたら教祖になってるって、蛮幽鬼デジャヴ。


永作さんの役柄は孤独を背負った女暗殺者で、
最後まで「女暗殺者」であるところにブレがなかったので良かった。
カッコいい女の人が、本当に最後までカッコいい話ってあんまない気がするので。
そんな永作さんの印象といえば、ちっさ! 永作さんちっさ!!
余りのコンパクトぶりに度肝を抜かれる。
藤原さんだってそんなに顔でかいわけじゃないと思うんだけど、
永作さんと比べたら1.5倍くらいあるね!!
対比で顔がでかく見えて可哀そうだった・・・


しかし、顔が多少でかく見えても藤原さんはカッコ良かった。
後半正直よくわかんなかったけども。
シレンに憧れて近づこうとする子犬のような風情や、
自分を見てほしい、好きになって欲しい、
と焦れるまっすぐな若さとかすごくときめいた。


古田さんと高橋さんを並べると、
キャリアが何か対照的な気がして、
勝手に色々想像しちゃって面白い。
ので、また並べてみて欲しいな〜。


正直二幕以降はおまけかなーっていう。
シレンとラギが出会って愛し合い、
二人の因縁が明らかになるところまで、で満点。
蛮幽鬼といい、ローラン族ネタは今のところハズレないですね!


ところで。。。
生田さんが主役を張る公演が近々あるに違いないと信じて、
ここ1〜2年ドキドキしながら待っていたのですが、
なんかしばーらくない気がしてきましたよね・・・
今猛烈に召喚していただきたいのは春馬さんです!