源氏物語 千年の謎


千年の謎なるものは提示されません!(きっぱり)
自覚的に踏みに行った地雷ですが、想像以上でした。
混ぜるな危険!を混ぜてしまったという感じ。
源氏物語道長と式部の愛憎劇が交錯するのは想定の範囲内ですが、
途中で陰陽師夢枕獏(流行ったよね・・・)が始まったよね!


物語に2つの軸を持たせて境界を曖昧に混じり合せるっていうのは、
生半可なことではできない高度なストーリーテリングだと思うです。
タイトルが「源氏物語」なわけだからこっちが主体だと思うじゃない。
物語世界に現実世界が踏み込んで来ただけで引くよね!
安倍晴明六条御息所を調伏しようとするもんだから、
どうしようかと思ったヨネー・・・これだけでもぐったりなのに、
式部と源氏が橋の上(境界線上ということですか・・・)ですれ違い、
源氏がどんだけ自分を苦しめるんだって詰るとかポカーンでした。
若紫を発見し誘拐の計画を練り始める、
みたいな終わり方でよかったのではないだろうか。


源氏物語のほうは本当に上っ面をなぞっただけという感じになってしまって、
ある程度の知識がないと何が何だか意味わからないと思います。
あれじゃ六条御息所ただのモンスターですやん・・・
田中麗奈は源氏のお相手の中では圧巻でした。


陰陽師パートに亡霊としてガタックが出てきましたよっと。