猟銃@りゅーとぴあ


中谷美紀を生で見れるなら見たいじゃん!という非常に下世話な動機で。
前日飲み会であまり体調がよろしくなかったのが悔やまれました。
意地汚く飲むもんじゃないよねー!(猛省)
中谷さんの声は非常に耳に心地よく・・・
いかにもな舞台発生で声を張ってる感じもしないのに、
きちんと台詞が通ってとても不思議でした。
ちょこちょこトチってたけど、構成演出上むべなるかな。


ほぼ朗読劇といった感じなのですが、舞台装置が非常に美しかったです。
3人の女性が1人の男に宛てて書いた手紙を読むという形式で、
書き手の女性が交代するタイミングで
1人目が蓮の咲いた浅い池で、読み終わるタイミングで蓮ごと水が引いたのは鮮やかでした。
2人目は碁盤の目みたいに区切った囲いに玉砂利が敷かれていて、
音を立てて床が板の目に沿って回転して奈落に落ちるのは衝撃だったし。
最後は何もない舞台に行李が降りてきて、ゆっくりと着物を着ながら。


背後で薄いスクリーン越しにシルクドソレイユの人がなんかやってるんだけど、
恐らく手紙を読んだ時の男のリアクションを再現してるのかなと思ったんですが、
どうしても中谷さんを見てしまってちらりと見るのが限界なものだから、
演出上の意味はよくわかんなかった(汗)。


私は一番激しい2番目の女性が好きだったんですが、
中谷さんに一番合ってたのは3番目の女性かなーと思った。
今のところ私が見たことのある一人舞台って、
戸田恵子さんと白石加代子さんなんですが、
お2人が力押しでゴリゴリ来る感じなのに比べて、
さらっとしてるけど印象に残る不思議な感じだった。
みんな違ってみんないい。だなぁ。
初舞台にして中谷さんは中谷さんの舞台だったので、感服いたしました。