オーズ・電王・オール ライダー レッツゴー仮面ライダー


どーりが出ると聞いて。
幸太郎ちゃんがいきなり金髪になっていることに誰かツっこんであげて。
この手の大集合映画は何本か見てますが、今回はいつになく枝葉の刈り取りが丁寧だった印象です。
大集合をやるための映画ですんでストーリーは無いに等しいのは当然として、
登場人物の行動も大集合をやるための辻褄合わせみたいなところがあって、
心情的な部分は置き去りにされるものだと思っていたのですが、
テディと幸太郎の関係をこんなにきっちり見せてくれるなんて本当予想外でした。
私の最優先事項が幸太郎なもんでどうしてもこういう感想になっちゃうんですけど、
変わってしまった未来に放り出されても折れない映司の心とか、
未来で虐げられた子どもたちが次第にライダーを信じていく様とか、
普通に胸の熱くなるシーンがちらほらあって予想外に良く出来てました。
さすがに大集合に慣れてきたのかな。


ライダー的に一番カッコいいのは一号二号です。
平成ですら把握はしていてもきちんと見ていないライダーの多い私には、
昭和ともなりますと何が何やらサッパリなのですが、それでも文句なしのカッコよさ。
オーズは色とか模様は派手だけど立体的な意味でシンプルなもんだから、
一号二号と並ぶと電王のゴテゴテぶりすさまじいですね。
タイトルに入ってるだけあって全員集合時に前列中央に配置していただけて、
わたくし動揺と共に感動いたしました。
大所帯アイドルの配置に一喜一憂するがごとし!


直近のダブルだけ変身前の登場があります。
サービスしてくれてありがとうなんですが、この取って付けた感はどうにかならんか。
オーズと電王以外は各ライダーの力が具象化した存在ってことでよかった気がするなー


幸太郎とテディに会えるのは本当に嬉しいのだけれど、
メインユーザであるお子たちは幸太郎のことを把握してるのかなぁ?
なんて考えてしまって毎回少し寂しくなります。
どーりも幸太郎以外で特撮に出ることないと思われるわけで、
神様仏様東映様、幸太郎とテディに1年ください!
いいよね? 答えは聞いてない! とか言いたくなるよね・・・


オーズはもう1つ・・・と思いながら見続けているのですが、
ごった煮の中につっこまれるとキャラクターの揺るぎなさに驚かされました。
切羽詰った場面でも身を翻す前に「ありがとう」って言って頭を下げたり、
「行きますよ、先輩たち!」なんて全体攻撃前に言ってみたり、
些細なことからまっすぐさが伝わってきていちいちキュートなんですよね。
映司ならこう言うだろうな、こうするだろうなっていうのが、
見ていてクスっと笑っちゃうくらい自然でストンと落ちる。それはアンクも同じで。
個々のキャラクターの確立とその表現に関しては、
これ以上ないくらい成功しているんだなってのがすごくよくわかりました。
もう1つ・・・なんて思ってしまうのは、
好みの関係性がないという私情に走った理由のせいなんかなーと反省してみたり。
いや。でも、映司は他人の欲望には鷹揚なのにアンクにだけ厳しすぎると思うの。