ジャンヌダルク赤坂ACTシアター


SHIROHで新感線にハマった私、脚本が中島さんのジャンヌダルクを見逃せるはずもなく。
危険な匂いはあえて無視して突っ込んでみました。
うん。まあやっぱり・・・残念だったよね・・・


堀北さんには前々から宗教っぽい・・・なにかを盲信している人のような危うい印象があったので、
配役の時点でジャンヌダルクとは考えたな。ドンピシャだなと思ったものでした。
予想通りのソツのなさでした。あの見た目だし、ハマるよねぇ。
幻覚キノコの人は最後まで何言ってるかよくわからなかった・・・
見ていて非常にイライラしたので演技プラン?としては成功なのかも?


村娘ジャンヌが開始5分くらいでジャンヌダルクになってしまうんですわ〜・・・
そんでもって、ものの30分くらいでシャルル7世に会ってしまうのである。
ジャンヌの奇跡を目の当たりにしながらも受け入れることができないアランソン公@塩谷瞬も、
ジャンヌのお付きのおっさんの説得で即行受け入れちゃうわけです。
もー・・・なんかそんな具合であらゆる意味で早回し。
ジャンヌの内面を吐露するのはイギリス軍に引き渡されてから、ようやくですね。
中島さんが書きたかったのは2部の異端審問だったんだろうなぁ。とか。


私が見たかったのはジャンヌがいかにして「ジャンヌダルク」になったかだったから、
やっぱりちょっとガッカリしてしまった・・・
ジャンヌが何者かっていうオチのつけ方にも目新しさはなかったし。


ただ戦闘シーンの演出はものすごくよかった。
エキストラの人たちが舞台に乗り切らないくらいいっぱいいたんですが、
その人たちを通路に出して雄叫びを上げさせるってのはすごい臨場感ですね。
舞台を大きく前に張り出させて奥行きを出したシンプルな舞台で、
エキストラを使って舞台の情景が作り上げられていく演出は新鮮でした。
甲冑や剣もそれなりに重い素材を使っているみたいで音とか、
速く魅せるんじゃなくて重い殺陣とかリアリティありました。


やっぱ「舞台」の技術って絶対あるよなぁと実感させられもしました。
フランス側のエピソードってダラ〜っとしちゃうの。なんか。
メインの人たちがテレビの人だからってのは、やっぱ絶対あるよなと思った。
イギリス軍の安定感たるや異常。舞台が締まるもん!
ジャンヌ、フランスもうダメだからイギリス軍に入っちゃえよ!と思うほど。
もー発声が全然違うんだ。マイクで声が聞こえりゃいいってもんじゃないの。


後、私が驚愕したのが戦闘中の自前スローモーションです。
ミュ以外の舞台、しかもこんだけの大人数で自前スローモーションを見ることになろうとは!
大人数でやると普通にスローモーションに見えたわ・・・別におかしくなかったわ・・・
木を隠すには森っていうか個人を見ないで光景を見るからだろうなぁ。


どうでもいいんですが、会場出たらまたしても雨!
傘持ってねぇぇぇ・・・!!蜉蝣峠の時もそうだったよ。
赤坂ACTシアターとは相性悪いな。