ダイアログインザダーク
観劇カテゴリは絶対違うし・・・どこに振って良いかわからないので、とりあえず「日々のこと」カテで。
前々から行ってみたかったのですが、予定が合わなかったり定員オーバーだったり。
今回ようやく、です。
自分の手さえも見えない暗闇の中で、一番怖かったのはしゃがんでから立ち上がる時でした。
座る時・立ち上がる時に一応周りに宣言するのですが、それでもやっぱり怖かった。
動作を止めてから再び動き出す、というのが怖かったのかなぁと思います。
動作を止めている間に変った状況を把握できないので。
触覚と音でしか周囲を把握できないので、
壁とか木とか・・・とにかく基点となる動かないものを探していた気がします。
私は杖をかなり必死に動かしまくって周囲の人の足を突っついていたのですが、
妹さんは杖はめんどくさいので手で探っていたそうで(出だしで手には気をつけろと言われたのに!)、
そこらへん違うもんだなぁ性格でるよなぁって面白かったです。
暗闇の中を協力しながら集団でそぞろ歩いていると、
自分の輪郭がどんどん曖昧になっていって、
精神と声だけの存在になったような気持ちを味わいつつ、
同行者とぶつかる瞬間は常に身体を意識させられるという、
なんか本当に感覚が研ぎ澄まされていく感じでした。
そして、その研ぎ澄まされた感覚は明るい所に出てものの数分で儚くなってしまうのです。
でも、思い出すことはできる。
これは是非とも多くのみなさまに体験してみていただきたいなと思いました。
進んできた暗闇は恐らくそんなに広い空間ではないんだろうなぁと思うのですが、
明るい中でその空間を見ることのない私たちには無限の暗闇と変りませんでした。
まさに暗闇の冒険!!
児童文学の世界に入り込んで戻ってきたような気持ちでした。
あの界隈うろうろすることは確実にあるし(笑)、機会があったらまた行きたいな。